世の中には、一般人には考えられないような実績をあげているトレーダーがいます。彼らにはそれぞの投資哲学や投資スタイルがあり、そこから学べることはたくさんあります。
ということで今回は偉大な投資家を紹介し、彼らから学べることを解説してきます!
資産家には2種類のタイプがある
フローリッチとストックリッチ
投資家達の紹介に入る前に、まずはお金持ちとはどういった人達のことを言うのでしょうか?
お金を持っている人がお金持ち、それはそうですね(笑)
しかし、肝心なのはどうやってそのお金を増やしているかです。お金の増やし方には2種類あります。
1つ目の方法は労働によって稼ぐというもの。
一般的なサラリーマンやプロスポーツ選手などが当てはまります。
彼らのことをフローリッチと言います。
2つ目の方法はお金を働かせて稼ぐというもの。
簡単にいってしまえば投資して稼ぐということです。
そしてそのような人々をストックリッチと言います。
どれくらいの資産を持っているの?資産家ランキング!
次にご紹介するのは、みなさんが気になっているであろう世界の資産家ランキングです!
2020年度の資産家ランキングはこのようになっています!
(米経済誌フォーブス2020年世界長者番付より)
個人単位でこの額というのを考えると改めて恐ろしいですね。
そして、彼らに総じて言えるのは全員ストックリッチであるということです。
フロー所得も高いのは間違い無いですが、彼らは同時にストックリッチでもあるのです。
世界的に有名な投資家
ウォーレン・バフェット
世界で最も有名な投資家である、ウォーレン・バフェット氏。
資産額はコロナの影響で減少したものの、世界長者番付の中でも依然として上位に位置している偉大な方で、「オマハの賢人」と呼ばれています。
10歳の頃から投資を始め、現在はバークシャー・ハイウェイの会長兼最高責任者(CEO)でもあります。
彼はバリュー投資という長期投資法を用い、期待ができる比較的少数の株式を保有していくスタイルです。
投資の条件としては、事業の内容を理解できること、長期的に業績が良いことが予想できること、経営者に能力があること、魅力的な価格であることが挙げられます。
知識欲とそれに伴う読書量あってこそのスタイルにはなりますが、非常にシンプルかつ理にかなっている方法です。
ジム・ロジャーズ
ウォール街で働いたのちにジョージ・ソロスと共にクォンタムファンドを創設し、10年間で3365%のリターンを得たというジム・ロジャーズ氏。
旅行が好きで、世界各地をオートバイで旅するなど非常に精力的な方です。
「グローバル・マクロ」と呼ばれる投資法を始めて行った方であり、金融政策・マクロ経済・国際情勢などあらゆる視点から分析を行った上で投資をおこないます。
この手法の画期的なところは、市場全体がマイナスになっても利益が得られるというものです。
かなり高度な手法になり、ハードルも高いですが、その分参考になる点も多いと思われます。
ジョージ・ソロス
苦学生であったジョージソロス氏ですが、一般企業で働いたのちにウォール街でのキャリアをスタートし、今に至ります。
ポンド危機の際にポンドを空売りして10億ドル以上儲けたことから、「イングランド銀行を潰した男」とも呼ばれていますが、政治活動や慈善活動にも非常に積極的な一面もあります。
「まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。」、「市場は常に間違っている」、「成功すれば、人は自分の考えに関心を示してくれるはず」といった名言も残しており、生きる力を感じざるにはいられない方です。
そして彼の投資スタイルは、良さそうな銘柄に少し投資して様子見したのち、時期を見計らって一気に投資するか撤退するというもの。
残念ながらかなりわかりにくい手法であり、直感と経験に基づくものでもあるため、普通の人には参考になりません。
日本の著名な投資家たち
五味大輔
中学時代から株式投資を始め、今では15銘柄の大株主である五味大輔氏。
現在の資産額は200億円を超えています。
五味氏の持つ株は非常に人気があり、カリスマ性も感じます。
投資スタイルは現物投資を主軸とした長期投資。
気になった銘柄の中長期計画を確認し、信頼性を見極めたのちに投資します。
利益が出ている場合は株価の上昇に伴って徐々に売っていき、損切りも早めに行うことが多いとのことです。
片山晃
片山晃氏はテレビドラマをきっかけに投資を始めた方で、資産額は150億円以上!
「レオス・キャピタルワークス」に就職し機関投資家にもなりますが、自由さを求めて退社し、その後シリウスパートナーズを設立しています。
始めは資金65万円でデイトレードを行なっていましたが、リーマンショック後は中長期投資に転じました。
今は小型株を中心に扱うバリュー投資を用いており、売上高と営業利益を特に注視し、継続的に開示情報を見ることで今後の業績がどうなるかを読み取るとのこと。
小手川隆
大学時代に160万円を元手に知識ゼロで株式投資を始めた小手川隆氏。
ジェイコム株の誤発注事件の際に20億円を稼ぎだし、「ジェイコム男」として有名な方です。
資産額は200億円を突破しており、不動産投資も手がけています。
逆張りという相場の大きな流れに逆らった投資法を好み、デイトレードからスイングトレード(デイトレードよりは長めの短期投資)に移行しています。
損切りは恐れず、その分勝ちの大きさにこだわる方のようです。
これだけ聞くと運勝ちを狙っているようにも聞こえますが、当然運だけの方ではなく、様々な分析に基づいた独自の運用法を用いて投資しています!!
森貴義
同じく大学時代に株式投資を始め、資産がすでに200億円を超えている森貴義氏。
Twitterでトレードを発信しており、有名な個人投資家の一人となっています!
ジェイコム株事件の際には6億の利益を出し、世界同時株安の際には40億円の利益を出しています。
デイトレード・スイングトレードといった短期投資をメインとし、順張りが基本です。
値動きなどから判断したり、機関投資家の行動を先読みして売買したりもするそうです。
損切りに関しては銘柄のトレンドが変わった際に行うようで、迷わず切るとのこと。
「本能に克てねば投資に勝てない」という言葉を残しており、いかに損切りや利益確定の際の素早い決断力が大事かがわかります。
成功者から学べること
投資スタイルは人それぞれ
みなさんお気づきだとは思いますが、人によってスタイルは全く異なります。
短期トレードで儲けている方もいれば長期投資で儲けている方もいるのです。
つまり、自分にあったやり方を見つけることが大事だということがわかりますね!

自分のスタイルを徹底している
一方で、成功者に共通しているのは、それぞれが自分の投資スタイルを貫いているということです。
各自自分にあっていて尚且つ勝算のある方法で投資しています。
方法がコロコロ変わってしまっては労力が分散してしまうことからも、自分なりの方法を見つけるのは非常に大事であることがわかります。
しっかりと分析を行なっている
一見投機のように思える手法であったり、直感に基づいた手法であったりしても、各自分析を行っていることが多いです。
特に長期投資の場合はこの分析が非常に大事になってきます。
実行することは大事ですが、同時に実行プロセスの1つなのです。

誰でも失敗や損をする
成功者であったとしても失敗や損はしています。
大事なのはその失敗から何を学ぶか・いかに損切りを早くするかだと思います。
予想しにくいものであるからこそ、一喜一憂せずにいかにマイナスは最小限にしてプラスを大きくするかを考えましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
おそらく、この記事を見て自分の投資スタイルが確立する方はいないと思います。
しかし、彼らの共通項から見えてくるものは多く、非常に参考になる方ばかりです。
ぜひ、自分の投資スタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか!