FX初心者が身につけておくべき損切りテクニック

  • 2020.06.21
  • FX
FX初心者が身につけておくべき損切りテクニック

FX初心者が身につけておくべきテクニックは、「損切り」です。

投資運用は全て自己責任のため、いかに損失を小さくするのかが重要になります。この記事では、損切りの基礎とおすすめ方法(損切りテクニック)をご紹介いたします。

1.損切りはなぜ必要なのか?

損切りは、最終的な損益をプラスにするために重要です。FXはいつも勝てるとは限らないので、長く続けるためにはマイナス時のダメージコントロールが欠かせません。

1-1.為替相場に上限や下限はない

FXの舞台となる為替相場は、上限・下限がありません。各国の通貨は他の通貨との相対的なパワーバランスで動いているため、国の情勢などが変わると、通貨価値が際限なく上昇または下降することがあります。

そのため、損失も大きく広がる可能性があります。
※ただし、FX取引では「ロスカットルール」が設定されているため、一定の損失に達すると一度強制的に決済され、損失を拡大を防ぐ仕組みが導入されています。

「含み損になったけれどポジションを持っていれば戻るかも」と甘い考えでいると、1ヶ月後には-1,000pipsという大負けになってしまう可能性もあるので注意が必要です。

個人が取引できる相場の中でも、為替相場は最も熾烈です。平日の24時間休まずに動き続けていて、時差の関係で日本時間の深夜にも重要な発表が行われています。

1-2.損失を抑えないと大損する

FXは口座に預けている証拠金でレバレッジをかけられます。レバレッジが大きいと、得られる利益も大きくなりますが、損失もまた大きくなります。そのため、損失を制限しないと1回の負けで大半の資金を失ってしまいます。安定してお金を増やすためには、損切りして自分の資金を守らなければいけません。

例えば、10,000通貨でポジションを持っていた場合に-100pips(pipsはFXの取引単位)なら約10,000円の損失、10万通貨ならば約10万円の損失になります。

損切りを覚えないFX初心者は、あっという間に投資資金を減らしてしまいます。なぜなら、ドカンドカンと大きな負けを繰り返し、あっという間に投資用の資金を溶かし尽くすからです。
ビギナーズラックで一時的に勝てても、リスクヘッジを怠っていると、いずれ大きな損失を抱える相場に出くわします。

1-3.小さな損失ほど挽回しやすい

FXでは小さな損失に抑えることが重要で、「損失をいかに小さく抑えるか」勝ち組の投資家はこの鉄則を順守しているのです。
挽回するハードルが低いほど、心理的負担も低くなります。

1回-100pipsと-30pipsを比較した場合に、後者の-30pipsのほうが挽回しやすく、マイナス局面から早く撤退すれば、その分だけ体勢を立て直しやすくなります。

そもそも失敗しないことが最善ですが、残念ながら投資の世界ではその理屈は通じません。被害を最小限に抑えてトータルの勝ちを増やしていくことが投資成功への近道です。

初心者はチャートのパターンやテクニカル指標のパターンを身を持って知っているわけではないので、勝ち負けを繰り返しながら為替相場を知ることが大事です。

2.初心者が損切りする際の心構え

投資の初心者のために、損切りの心構えを説明します。一般的な感覚とは異なる部分もあるので、頭をまっさらにして聞いてもらえると幸いです。

2-1.損失を必要経費と考えてみる

FXの損失は、勝つための必要経費です。例えば、10回トレードして6勝4敗した場合には、6勝が利益で、4敗が出費という考え方です。

具体的な計算式は『利益-出費=純利益』となるので、利益を最大化しながら、同時に出費を最小限に抑える必要があります。

いかに損切りを必要経費と割り切って考えられるのか、それこそがFX初心者から脱却するためのポイントに他なりません。逆に言えば、その領域まで辿り着ければ、「失敗しても小さな損切りで済ませばいい」という余裕がうまれます。

2-2.損切りは嫌なものだと自覚

頭で損切りの必要性を分かっていても、大部分のFX初心者は含み損を抱えたまま相場が戻ることを信じて保有し続けがちです。なぜなら、自分で損失を確定する行為は、人間が本能的に嫌がる行為だからです。

損切りは失恋に似ており、何度経験しても慣れません。FXで成功した有名な投資家ですら、自分の感情を捻じ伏せて損切りを実行しているのです。

自分のポジションに固執しすぎないのが損切りのコツで、予めどのラインに到達したら切るのかを決めておくと多少は決断しやすくなります。

何も考えずにFXの取引をすると、損切りできずに含み損がどんどん膨らんでいくことが多いので要注意です。為替相場で刺激的なマネーゲームをしたいのか、それとも心理的に辛いが損切りを行いつつ堅実にトレードを進めていきたいのか、FXを行う前によく考えておきましょう。

2-3.少額の失敗で経験を積む

損失を上回る利益を出し続ければ、FX口座の残高(資産)は増えていきます。しかし、初心者がベテランのように鮮やかに損小利大を行うことは難しいため、始めてしばらくの間は連敗や資産の減少を覚悟しておきましょう。

負けると分かっている勝負で大きな資金をつぎ込んでも、全く意味はありません。かけるロット数が増えても売買の判断は変わらないので、自分のルールやスタイルが固まるまでは少額取引に徹するのがおすすめです。

目安はだいたい半年~1年で、pips単位で月間の黒字をキープできるようになったらロット数(取引通貨数)を増やしても問題ないでしょう。

負けて損失を出しても自分が冷静さを保てる金額が、少額取引における適正な額です。

3.おすすめの損切りの目安

損切りの目安は、大きく分けて3種類あります。以下の基準で試してみて、自分に一番合う方法を選んで下さい。

3-1.通貨ペアの値幅の一定割合

1つ目の目安は、取引している通貨ペアの値幅から決める方法です。よく動く時間帯のデイトレードや短期のスイングトレードでは、だいたい以下の値幅で動いています。

  • ドル円 10~50pips
  • ユーロドル 10~50pips
  • ポンドドル 30~100pips

スキャルピングに近いデイトレなら10pips逆行されたら損切りするべきで、しばらく時間をかける場合には30~50pipsが許容範囲になります。ポンドドルだけ大きな数字になっている理由は、他の2つよりもボラティリティが高いからです。

FXで1敗して、損失が-10pipsであれば、その数字を上回る利益を出すのはそれほど難しいことではありません。小さな損失を積み重ねながらも、勝ち分の利益で上回り、トータルでプラスにするのが理想です。

3-2.平均利益の一定割合

中長期のスイングトレードや癖が強い新興国通貨で売買するケースでは、自分の平均利益から損切りの目安を決める方法をおすすめします。なぜなら、すぐに結論が出ないトレードでは、自分がカバーできる範囲で考えたほうが賢明だからです。

仮に1回-100pipsの損失でも、それ以外で1回150~200pipsを獲得していれば、何も問題はありません。

FX初心者はまだ自分の損益の傾向を理解していないので、しばらくは取引の記録から傾向を分析してみましょう。勝率と平均利益が分かれば、そこからベストマッチの損切りの数字を計算できます。

1番目の方法と似ていますが、こちらはより実践的です。その代わり、投資家としての自分の強みと弱みを熟知できるだけの経験と分析が必要不可欠となります。

3-3.定めた時間が過ぎた場合

上記2つに比べてあまり知られていないのが、この一定時間の経過によって判断する損切りです。早い損切りは「まだ含み益になるかも」と期待できるラインで行います。しかし、潔く素早い撤退も時には必要です。

損切りの中で特に心理的な実現難易度が高い方法であるものの、マスターすれば損益のバランスを取りやすくなります。

目まぐるしく展開が変わるFXでは、ポジションを保有し続けること自体が大きなリスクになります。自分で決めておいた時間が過ぎたら、逆側に大きなトレンドが発生する前に含み損で決済しましょう。リスクの高い投資は大損をしないように防御を固めるべきで、自分が望む結果が出るまでの運任せトレードは避けなければなりません。

4.損切りに必要なテクニック4選

自動的に決済する仕組みを利用すれば、自分のお金がリアルタイムで変化するFXでも損切りがうまくできます、以下の4つのテクニックを使いこなせば、初心者でも一人前の損切りマスターになれます。

4-1.逆指値による自動損切り

シンプルな自動損切りといえば、「逆指値」による損切りです。逆指値とは高くなったら買う、安くなったら売るための注文方法で、ほとんどのFX業者で実装されています。
利益を確定するための指値注文とは正反対で、含み損の場合にのみ機能します。

ポジションを保有した瞬間から注文可能のため、ログインした専用画面かチャートにおいて手動でセットすれば完了です。

逆指値で自動損切りをした場合には、指定した為替レートより不利な数字で約定するケースもあります。いわゆるスリッページと呼ばれる現象で、システムが強いFX業者ほど起こりにくい傾向です。

4-2.OCO注文で利益確定と損切り

OCO注文は、1回で利益確定と損切りの2つの注文を出せます。どちらかの条件を満たした場合に片方の注文だけ執行される仕組みで、しばらく放置しても損小利大の結果を得られます。

たとえば、想定していた利益確定ラインに一瞬で達してから、同じく手動で対応できるスピードを超えて損切りラインへ進んだ場合でも、勝ち逃げが可能です。

指値と逆指値の組み合わせのため、注文する手間は2回分となります。

簡易的な注文の画面では表示されない場合もあるので、初めて利用する時には事前にどこで注文できるのかを確認しておくべきです。

4-3.IFD注文で忘れずに損切り

IFD注文は、自分が見ていなくてもエントリーから損切りまで行ってくれる優れものです。

たとえば、ドル円が100円になったら買って、99円に下がった場合にのみ自動的に損切りという複雑な作業をこなしてくれます。

損切りの役割を期待するのならば、利益確定の注文は出せません。なぜなら、決済用の注文は、どちらか1つだけになっているからです。

これから発生するポジションについての注文方法で、保有しているポジションの決済用としては使えません。運用中のポジションの自動損切りは、上記の逆指値かOCO注文を利用しましょう。

4-4.IFO注文で自動売買

理想的な位置で新規ポジションを持って、利益確定と損切りを両方こなせるのがIFO注文です。

全く動きがない時間帯にセットして、損失を抑えつつも利益チャンスを逃さないスタイルを実現できます。

IFD注文にOCOをカスタマイズした内容で、注文する時に入力するパラメータが最も多いです。

上級者向けの自動注文で、FX初心者がいきなりチャレンジするのはあまりおすすめできません。なぜなら、エントリー後に上下の値幅についてそれぞれ読み切るスキルが必須で、チャートのパターンを勉強している段階では難しいからです。

まとめ

初心者がFXで安定して利益を出すためには、損切りによって損失を限定することが大切です。短期では損切りせずに勝てる相場もありますが、長くトレードをしていると乱高下する大相場に出くわします。まだ自分のスタイルが決まっていない段階だからこそ、損切りをしっかりと行う癖をつけましょう。

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